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はさみのおはなし

(林) そういえば、最近、秋田の講習会に参加された方から問い合わせがありましたよ。

(斉藤) え!ほんと?どっちが?

(林) 裁縫箱の方です。とっても素敵だったとお褒めいただいて、どの本に載ってますか?と聞かれたので、「パッチワークパターン156」に載っているとお伝えしました。

(斉藤) あ~、そうなの。とっても使いやすいのよ。

(林) 先生、中を見せて下さい。

裁縫箱の中の写真(斉藤) このサイズだとハサミが丁度入るのよ。

(林) 言われたとおりのハサミが入ってますね。(笑)

(斉藤) そうね。入ってるわね。(笑)丁度、刃の長いハサミも入るんですよ。この為に作ったの。こういうのが収まるように作ったからとても使いやすいんです。布ですから潰れても大丈夫なんです。このポケットには針が入っているのよ。

(林) 先生の裁縫箱の中身は、みんなすごく興味があると思います。私もありますから。

(斉藤) あら、ほんと?結構、中身は可愛くないのよね。お洒落じゃないの。でも実用的。

(林) そうですね、実用的な感じがします。

(斉藤) 可愛くはないけど、必要なものばかりが入っているの。これは、海外でもみなさんがすごく興味を持って見てくださったのよ。中を見せて下さいとか、写真を撮らせて下さいとか。フランスでもイタリアでもね。

ハサミは
「空切りをしない」「使い分ける」「人に貸さない」ことが大切

(林) そうですか。うれしいですね~。でも、この実用的な感じがまた興味をそそるのかもしれないですね。先生、最後にハサミに共通して気を付けた方が良いことってありますか?

(斉藤) これはもう、とにかく空きりをしないこと。

(林) 切れ味を試さない事ですね?

(斉藤) そうです。要するに、何で糸きりと布きりを使い分けているのかというと、布きりみたいな刃の長いハサミで糸を切るって言うことが、空きりしてることになるんです。

(林) そうですね。先の方しか使わないですね。

(斉藤) そう。ほんのちょっと切るのに、これだけの刃を動かすわけだから、空きりしてる事になって、切れ味は悪くなっていくの。だから、糸を切るって言うときは、刃先の短いものでいいわけ。ちゃんとこういうものは用途を別にして、使い分ける。後、人に貸さない!

(林) え?人に貸さないですか?

インタビューの様子(斉藤) (笑)やっぱり癖があるから、本当は貸しちゃいけないんですよ。

(林) なるほど~(笑)。

(斉藤) でもねぇ、ついつい、ちょっと貸して!って言っちゃうけど、本当はいけないんですよ。自分の癖というのがあるから、人には貸さない方がいい。

(林) 何となく使っていましたけど、気をつける事って意外とあるんですね。

(斉藤) そうね、大体の方が、ハサミを安易に考えているの。特に紙きりバサミを安易に考えている人が多い。

(林) そう!そうなんです。というか、私もここに習いに来るまではそうでしたし、個人レッスンを受け持つようになってから、毎回のように感じています。

(斉藤)  紙が切れればなんでもいいって感じなの。この間もね、他の所で授業をしていたら、「あ、紙きりバサミ持ってくるの忘れちゃいました。下の100円ショップで買ってきます!」って言うの。ちょっとちょとって思うもの。そんなの絶対切れるわけないじゃない。

(林) 先生は以前から、型紙のほうが大事だから、紙きりこそ良いものでなくてはダメと授業でもおっしゃっていましたよね。

(斉藤) そうそう。線の上を綺麗に切れないとダメなのよ。すっごい神経質で、私、どうも縫うと何ミリずれちゃうんですとか、型紙がちょっとずれちゃって・・・なんていう方いるけど、型紙を切っているハサミはどんなのを使ってるの?って思っちゃう。
やっぱり刃が薄くって、線の上を綺麗に切っていけるハサミじゃないとダメなの。この紙きりは講習会で貸すと大体の方が「わぁー、違う!って言っていただけるハサミだから。使ってみないと分からないかもしれないけど、これはかなりいい物ですよ。

インタビューの様子(林) 個人レッスンの時も、このハサミは、皆さん「うわっ」て言ってくださるんです。最初にハサミの使い分けのお話をするんですけど、布きりには興味をもって下さっても、紙きりにはあまり興味がないみたいですね。ちょっとこれを使ってみてくださいってお貸しすると、ほとんどの方がびっくりされますね。

(斉藤) そうでしょ。絶対そうなのよ。紙きりこそ大事。切れ味のいいハサミ。これは見た目は刃が厚そうに見えるんだけど、刃先はすごく薄いの。布きりよりも薄い。本当は布を切っても大丈夫なのよ。布きりとして使って、切れなくなってから紙きりに落としても全然大丈夫。

(林) そうですね。しっかり使い分けて、扱いにも気をつけて使いたいと思います。先生、今日はありがとうございました。(おわり)

インタビューの中でご紹介したハサミ

こちらのハサミは全てキルトパーティwebshopでお取り扱いがございます。
ハサミの画像から詳細ページへリンクしています。

はさみのおはなし 3/3