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くいきりのおはなし

くいきりのおはなし01(林) 約一年ぶりにこだわりの更新します。
今回は先生に、くいきりのお話をお願いしようと思います。
私は今でこそ、自分の作品に合わせてファスナーのサイズを調節することが身についてきたのですが、パッチワークを始めた頃はサイズを直すということがよく分からず、市販のものをそのまま使用して、折角作った作品がファスナーのサイズが合わないために、ゆがんでしまうことがよくありました。
ファスナーを自分で簡単に直せるということを、皆さんにもご紹介したいので、先生からくいきりの使い方についてお話を伺いたいと思います。

ファスナーのサイズは作品の仕上がりを左右します

くいきりのおはなし 斉藤謠子(斉藤)  私の本の中で紹介しているポーチやバッグの寸法は、あくまでも製図上の寸法です。それに対してキルティングを入れると、当然のごとく縮みます。「縮み過ぎたんですけれど」という質問をよく受けるのですが、縮み具合にはもちろん個人差があります。本に書いてあるファスナーのサイズは誰しもピッタリ合うということではないんです。その時には、やはりご自分の出来上がった寸法に対して、ファスナーを調節してつけるという事は、とっても重要なことなんですね。
その時にファスナーが長すぎると、波を打ってしまいます。そうすると、ファスナーの開け閉めがとってもしにくいですから、ご自分の作品の寸法を測ってファスナーを短めに直さなくてはいけません。その為には、くいきりをご自分で使えないと美しい作品には仕上がらないということになります。

(林) そうですね。よく手芸店で直してもらっていたんですが、自分でも簡単にできるということですね。

くいきりのおはなし 斉藤謠子(斉藤)  そうです。ここまで出来上がったのに、ファスナーを買いに行って直してもらわないと、次に進めないというのはとてももったいないですよね。のってる時に一気に作ってしまいたいですから。ぜひ慣れて欲しいなと思います。

くいきりのおはなし 4(林)  では、実際に先生にファスナーをつめていただきたいと思います。20cmのファスナーを用意しましたので、まずはこれを18cmに直していただきます。

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