(林) 次に、もしお家にすごく長いファスナーしかなくて、それをかなり短くしなければならない場合のつめかたを教えてください。
(斉藤)
それでは20cmのファスナーを15cmにつめるとしましょう。下の留め金具から15cmの位置に印をつけます。
切る部分がたくさんあります。そうしたら、これ全部抜く必要は無いので、縫い代としては2.5cm位あれば十分ですから、その位置まで先ほどと同じ様に、歯一つ分位ちょっと余分に抜きます。これくらいで大丈夫な訳ですよね。
そしたら、使いたいのは一番上の留め金具なので、この金具の一つ下の歯をとります。この時にはくいきりをちょっと斜めにして一つだけつかむようにしてとります。そうすると、留め金具に、くいきりの刃を縦に入れるスペースができて抜きやすくなります。
抜いた留め具を印の上にペンチを使ってはめ込みます。
同じ要領で反対側も作業します。
ポイントとしては、一気にガッと抜きます。怖がってそろそろとやられる方がいらっしゃいますが、その方が却って抜けません。
(林)
くいきりの刃でファスナーの歯を切り取ってしまう方がいらっしゃるのですが、何か注意点はありますか。
(斉藤)
力の入れ過ぎね。そうすると取りにくくなっちゃうんですよね。だから、ファスナーを持つ手に力を入れればいいかもしれないですね。くいきりの刃は結構しっかり掴んでくれているから、ファスナーの方をぎゅっと引っ張るようにして、残った歯は後で少しずつとっていきます。
最後の歯一つを取り、留め金具を広げて最初につけた印の上に留めます。
私だってね、もちろんファスナー直しを習ったわけじゃないので、いろいろと何回も直してそれで慣れてきて使えるようになってきたんですよ。自分で調節ができるようになると、わざわざお店に行って直してもらわなくてもいいですからね。
練習する意味では、ちょっと長めのファスナーを買って、いっぱい歯を取る練習をするといいかもしれないですね。
最後に、ピンキングバサミで布の部分を切ります。別にピンキングバサミじゃなくても全然問題ないです。
(林) 縫い込んでしまえばいいですね。
(斉藤)
そうですね、縫い込んじゃいますからね。単純に切ってしまえばいいと思います。
時々ファスナーのバーゲンがあったりしても結局直すことができないと余分に買い置きしてもしょうがないと思われるでしょうけれど、ご自分で直せればそういう時に買いだめしておくこともできると思います。くいきりは使い慣れるととても便利な道具です。いろんなくいきりがあるけれども、これは比較的小さいので女性の手にはとっても馴染みやす大きさだと思います。私も昔からこれを使っているので、一番使いやすいと思います。
(林)
わかりました。ご自分の作品のサイズに合わせて、ファスナーを調節してきれいな作品を作っていただきたいと思います。
今日はくいきりの話をうかがいました。ありがとうございました。
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くいきりのおはなし 3/3